はじめに
アイ工務店と契約前に何度か打ち合わせを重ねたものの
これで契約していいの?
何か調べ漏れはない?
こんな不安を感じているあなたに向けての記事になります。
私は2021年末にアイ工務店で注文住宅(Ees)を建てました。
建築当時はわからないことばかりでネットで情報を調べては不安になってました。
このブログを通じて、アイ工務店が気になっている方、すでに契約済みの方、皆さんの不安が少しでも払拭できるよう力になりたいと思っています。
この記事では、アイ工務店と契約する前に確認すべきことをリストアップし、重要度別に紹介します。
この記事を読めば、
- 契約したけどなんか違った
- 建ってみたらイメージ通りでなかった
- 契約したのに他に目移りしてしまう
- ローンの支払いが思ったより辛い
こんなミスマッチを防げます。
結論
人によって検討事項、懸念事項は変わってくる部分はあります。
事前に対処法を想定する
それができないメンタル面のことなら
悩みぬいて覚悟を決める
そして目をつぶらない限り
家が建った後も”悩み”や”たられば”は絶対にあります。
それでもあなたが悩みぬいて形になった家は絶対にいい家です。
不安は行動の原動力ということで
一つ一つ、一緒に悩んでいきましょう。
それでも、お金のことだけは「後悔先に立たず」ね
そうだね、語弊を恐れず言うと
「家にお金をかけなかった分だけ、その後の生活が豊かになる」
とも言えると思う
チェックリスト(費用)
どこで借りるか(☆☆☆)(契約後の変更:可)
土地持ちの場合、まだこの段階でどの金融機関でローンを組むか決まっていない方もいるかもしれません。
アイ工務店提携の金融機関以外を希望するなら、早めに動きましょう。
予算総額(☆☆☆)(契約後の変更:ほぼ不可)
周りの人がこれくらいだから×
月いくらの返済になるから〇
で考えましょう。
一応契約後、ローンの本審査の前までなら変更できますが
おすすめしません。
我が家の場合はアイ工務店の提携ローンで着工の3か月前に本審査でした。
我が家のローンについてはこちら。
ハウスメーカーは隙あらば多めに借りさせようとしてくるわよ
施主の希望も叶えたいだろうし、高く売りたいのは当然だからね
だから契約前までには全部込みの予算は確定させておくべきだ
予算内訳(☆☆☆)(契約後の変更:ほぼ不可)
アイ工務店から見積りをもらったら、内訳は必ず確認しましょう。
特に注意なのが外構予算です。
大きく予算オーバーしてしまう人はほぼこれが原因です!
- 駐車場はコンクリートがいい
- 目隠しのフェンスが欲しい
- 雑草対策で、防草シートもしっかり敷きたい
- おしゃれな門柱も欲しい
こんな新築外構で言えば”あたりまえ”に思えるようなものでも
少なくとも200万円くらいは見ておいたほうがいいです。
それより少ない見積りを提示されている場合は要注意です。
我が家は見積段階では70万円で見積もられていたけど結局150万円かかったよ!
外構費用でお悩みの方はこちら。我が家の外構に関する記事になります。
オプション費用追加前の建物価格(☆☆☆)(契約後の変更:不可)
ここまで来てようやく、オプション費用追加前の建物価格にいくら出せるかがわかります。
オプション費用追加前の建物価格とは
まさにあなたが契約するときに提示される見積り価格のことです。
上記のことを踏まえて、
やっと今あなたの目の前にある価格が予算内かどうかが分かります。
とはいえ我が家は全然ここまで逆算できていないです。
*参考までに我が家は最終的に契約前の見積り+50万円でした。
ただ予算見ながら間取りも大きく変えたのであまり参考にならないかもしれません。
契約前の段階の見積りは費用の大部分ではあるけど
総額ではないということね
我が家のオプション費用についてはこちら。
端数を切ってもらう(☆☆☆)(契約後の変更:不可)
契約後は値引きできませんので最後の足掻きです。
10万円以下の単位を切って値引きをお願いしましょう。
例:3050万円→3000万
額も大きくないので対応してもらえる場合も多いと思います。
外構の値引きはこれで成功したわね
言い出しやすいし、効果的だと思うわ
我が家はこれやってなくて少し後悔
チェックリスト(月々の支払、維持費)
金利変動リスク
毎月の返済はいくらになるのかはもちろんのこと、
変動金利で借りた場合、金利が上昇するリスクが常にあります。
その場合の想定は絶対にしてきましょう。
月の返済額は上がりますが、固定金利にすれば、リスク回避できます。
我が家は変動金利で固定金利分くらいを返済口座に毎月いれて
返済額との余りを現金で貯金しているよ
固定資産税
都会の土地の固定資産税の相場がわかりませんが(すみません)、
月に直すと、土地建物合わせて月1~1.5万円くらいは見ておいた方がいいと思います。(新築軽減に注意!)
下の表はすべて年額の概算です。
建物(100~120m2想定) | 土地(ピンキリ) | 計 | |
新築軽減きいてる状態 | 6~7万 | 田舎我が家3万円 | 9~10万 |
新築軽減きかなくなった後 | 10万~12万 | 13~15万 |
最初の3年(長期優良住宅であれば5年)は新築軽減で建物の税金が半分になります。
*都市計画税(0~0.3%)は計算に含んでいません。
だいたい(100m2~120m2の床面積を想定)
軽減がきいた状態で
建物が年間約6~7万
土地は場所、大きさ、形にもよってことなります。
(我が家の場合、田舎で350m2で3万円くらい)
新築軽減がきかなくなったら*、もっと建物の税金が高くなることに注意だ
*長期優良住宅でなれば4年目、長期優良住宅なら6年目に新築軽減がきかなくなります。
新築軽減がきかなくなったらどうなるのかしら
「1/2の軽減が外れて単純に2倍になる」とはならず
建物の固定資産税額は建物の経年劣化に応じて、安くなっていきますのでこれを考慮すると
下のグラフのような税額の動きになります。
非長期優良住宅(4年目) | 長期優良住宅(6年目) | |
1年目の建物固定資産額と比較して | ①1.700倍 | ②1.575倍 |
3年目の建物固定資産額と比較して | ③1.943倍 | × |
5年目の建物固定資産額と比較して | × | ④1.938倍 |
*横軸が経過年数、縦軸が経年減点補正率に新築軽減分の1/2をかけたもの。(非長期優良住宅は1~3年目まで、長期優良住宅は1~5年目まで)
*青線が非長期優良住宅、赤線が長期優良住宅、紫は長期優良住宅認定の有無に関わらず変わらない部分です。
グラフのように建物の税額が推移することだけ頭に入っていれば
OKだと思います。
心配性な人は一年目の税額と比べて
「4年目の1.7倍(長期優良住宅であれば6年目の1.575倍)が建物税額のピーク」
と分かっていれば安心できるわね
参考(経年原点補正率基準表)
修繕積立金
外壁、屋根、設備等は修繕が必要になり、30年間で800万円必要になるとも言われています。
月額に直すと、月22,000円程積み立てが必要となります。
我が家の場合、修繕費が大きくかかり始めるのは
早くても10年、20年後の話なので現金で積み立てる必要はないと思っております。
30年後の修繕費なんてわからないし
投資信託等で長期目線でお金をつくる予定です
長期で対応できるという点で
金利変動リスクとは違うわね
光熱費があがる
電気代が
我が家で賃貸の時に4,000円~10,000円
アイ工務店戸建てで7,000円~13,000円
くらいです。過ごし方にもよりますが、ぼちぼち上がると思います。
家賃補助がなくなる
これは馬鹿にならない変化です。
駐車場代がかからなくなる
いままではかかるお金について考えましたが、これはかからなくなるお金です。
ローン控除(住宅借入金特別控除)
あえて、この項にいれます。
年末ローン残高の0.7%が税金から還付されて返ってきます。
ローン残高が3000万円なら21万円返ってきます。
月に直すと、1.75万円返ってきます。
全然、家賃補助より少ないわ!
チェックリスト(月々の支払、維持費)まとめ
営業さんの「家賃払うの考えたら安いですよ」
についてはよく考えましょう。
我が家の場合で上の項目全部ひっくるめて
修繕積立金の分は赤字
くらいの収支になっています。
本当に「家賃払うより得」にするには月の返済額が2~3万円くらい
今の家賃より安くないとだめね
そうして額面上の損をなくしても「所有するリスク*」
は残るからよく考える必要があるね
*災害で家に影響がでる、管理の手間等
チェックリスト(配置、外構編)
配置、間取り等は請負契約後でも変更できます。
しかし、予算を守るためにはこれらの項目を請負契約前にチェックしておいたほうがいいです。
外構費用は配置で決まる(☆☆☆)(契約後の変更:可)
これは当たり前のことなのですが、間取りに一生懸命になると見落としがちです。(我が家だけ?)
外構業者との打ち合わせの理想的なタイミングは家の配置が決まる前
ですが、このタイミングでゆっくり打ち合わせをしてくれる外構業者さんって
我が家は見つけられなかったです。
となると自分で現地を見て、人の視線等、チェックして外構をイメージした上で家の配置を決めなければなりません。
建物が一番の目隠し(☆☆☆)(契約後の変更:可)
配置が決まると、外構はそれにあわせてつくるので、
あとから視線が気になれば目隠しフェンス等必要になり、費用がかさみます。
事前に人の視線をイメージして、配置の段階で対策できれば目隠しフェンスは不要になります。
外構工事はどこに頼むか(☆☆☆)(契約後の変更:可)
外構工事をハウスメーカーに頼むこともできますし、
自分で他の業者と契約して別注にすることもできます。
我が家の外構工事についてはこちら。(記事上部に飛びます)
夏も冬も使える庭か(☆☆)(契約後の変更:可)
今の配置で考えている庭は、夏も冬も使えるでしょうか。
- 視線対策
- 夏の日差し対策
これらができていないと思った以上に、過ごしづらい庭になってしまいます。
雑草処理のこと(☆☆)(契約後の変更:可)
私は実家もマンションだったりで庭を持ったことがなかったのですが、
思った以上に大変なので要チェックです。
防草シートの上に人工芝や砂利などを敷くことで雑草対策になります。
通勤のこと(☆☆☆)(契約後の変更:可)
通勤をイメージした配置や外構にしましょう。
- 車の出し入れは大丈夫?
- 自転車置き場は必要?
チェックリスト(間取り編)
生活環境が変わるリスク(☆☆☆)(契約後の変更:可)
- 住む人数
- 働く時間(家にいない時間)
- 住む場所
これらが変われば理想の間取りは変わってきます。
買おうとしているお気に入りの家電置けるか(☆☆)(契約後の変更:可)
アイ工務店標準では、1ピッチ910mmです。
これは柱の中心から柱の中心までの寸法になるので実際の内寸は
780mm程度です。
冷暖房の効きは大丈夫そう?(☆☆)(契約後の変更:可)
スキップフロア、吹き抜け採用のデメリットになります。
光熱費を気にしてしまいそうなら、下記のような対策をして二階まで区切れないような間取りは避けた方が無難です。
- 階段の前に建具を入れる
- ハーフ吹き抜けにして天井にファンをつける
個人的には家にいる時間が長い方なら、
吹き抜け等も採用してもいいんじゃないかと思う!
たしかに仕事終わりの時間だけのために
広大なスペースを冷暖房するのは気が引けるわね
収納スペース(☆☆)(契約後の変更:可)
床面積の15%は収納スペースをとろう
という目安があるみたいです。あなたの間取りはどうでしょうか。
個人的には小さめでも要所要所に収納スペースがあったほうか散らからなくていいかなと思います。
建具の干渉(☆☆☆)(契約後の変更:可)
物理的に明らかに建具同士が干渉する場合等は、建築士の方や営業の方が気づいてくれると思います。
ただ、建ててみて以外と家具が置きづらかった等の可能性もあるので、契約前の段階から意識しておきましょう。
なお、開き戸→引き戸の変更は間取り決定後でも可能です。
開き戸→引き戸の変更で
一箇所につき+3300円だった
建具を減らす(☆)(契約後の変更:可)
建具をつけるかつけないかで5万円以上の差が出る場合もあります。
- クローゼットの折れ戸
- 居室の開き戸
等、建具がなくても大丈夫ならつけないほうがコストカットにつながります。
外建具についてはこちらの記事をお読みください
その他最終確認(☆☆☆)(契約後の変更:可)
- 床面積大きすぎない?
- その設備本当に必要?
- 流行りの間取りでOK?
予算を抑えるためのブレーキはあなたしかもっていません。
- 今のあなたの要望はひと時のものではないか?
- 今の希望は本当にあなた、もしくはあなたの大切な人のものか?
- (ハウスメーカーやSNSやネット上の誰かの希望ではないか?)
雪止めつける?(☆)(契約後の変更:可)
雪止めとは画像のような雪がどさっとおちないように屋根につけるものです。
- 隣の敷地に雪がどさっと落ちるのを防げる
- 雨樋が雪で壊れるのを防止できる
これの存在全く知らなくて、建ててから知りました恥
なのでうちはついてないです。
雪国なら標準なのかしらね
窓にシャッターをつけるか(☆)(契約後の変更:可)
メリットは
- 窓の断熱性が上がる
- 防音
- 防火
- 防犯
- 台風の時少し安心
思いのほか高額の場合があるので、つける場合は契約前に確認しましょう。
標準ではついていなかったから、つける場合は要確認!
チェックリスト(補助金、諸費用)
自治体等からの補助金、給付金(☆☆☆)(契約後の変更:可)
自治体等から新築にあたって、補助金がでないか調べておきましょう。
また申請は自分でするのか(その場合申請方法の確認)、メーカーがするのかも一緒に調べておきましょう。
我が家は
- すまい給付金
- グリーン住宅ポイント
というのがありました。
ローン控除(住宅借入金特別控除)(☆☆☆)(契約後の変更:可)
これも代理でやってくれることがある?かもしれないので一応確認しておきましょう。
申告自体はそこまで難しくありません。
太陽光パネルは載せるのか(☆☆☆)(契約後の変更:可)
だいたい8年とか10年くらいあれば元がとれるみたいですが
載せるのであればしっかり試算して納得しておきましょう。
火災保険は提携のところにするのか(☆☆)(契約後の変更:可)
- 自分でネット等で探して保険契約する
- アイ工務店提携のところにする
決めるのは契約後でも大丈夫ですが、なんとなくは考えておきましょう。
親族からの贈与の最後のチャンスかも!(☆☆☆☆☆)(契約後の変更:不可)
あてがある場合、契約前に最後の交渉をしてみましょう。
チェックリスト(契約後の流れ)
引き渡しは外構工事の後?(☆☆)(契約後の変更:可)
- 建物の工事が終わって、外構工事も終わって引き渡しなのか
- 引き渡し後に外構工事が始まるのか
インテリアコーディネーターって?(☆)(契約後の変更:不可)
契約して間取りが確定すると、建築確認申請依頼書というものにサインをして、インテリアコーディネーターとの打ち合わせに入ります。
支店によってはインテリアコーディネーターとの打ち合わせの回数が限られているみたいなので
心の準備をしておきましょう。
インテリアコーディネーターと決めることは間取り、配置以外のすべてです。笑
我が家の間取りについてはこちら。
現場監督(☆)(契約後の変更:不可)
我が家の現場監督は若めの方で、THE親方っていうような人はいませんでした。
最近の家づくりは分業制と言いますが、アイ工務店はそのトップランナーのような気がしています。
基礎屋さん、上棟屋さん?、断熱材、etc
暖かい親方さんのような方をイメージすると期待外れになるかもしれません。
地鎮祭(☆☆)(契約後の変更:可)
造成など、土地をいじる前にやります。
私はしきたりもよくわからず、親に手配してもらったのですが
アイ工務店の方にも、立ち会ってもらうようになるのでどうするのか決めておきましょう。
- 簡易でアイ工務店にやってもらうのか
- 施主側で手配するのか
- だれが立ち会うのか
- 日程
ご近所挨拶(☆☆☆)(契約後の変更:可)
工事に入る前に隣近所にはアイ工務店のほうから挨拶もしてくれますが、
施主からも可能であればしておきましょう。
あとは昔ながらの土地でこういう風に挨拶してほしい等希望があれば伝えておきましょう。
施主支給等するかどうか(☆☆☆)(契約後の変更:可)
- どうしてもこの洗面所をつけてもらいたいから自分で仕入れる
- このタイルを持ち込みで張ってほしい
こういうことがある場合は、契約前に可能かどうかよく確認しましょう。
また
- カーテン
- ロールカーテン
- シーリングライト
- エアコン
なども自分でやろうと思っている場合は一応確認しておきましょう。
我が家も下で挙げた4つは自分でやったよ
チェックリスト(本当にアイ工務店でOK?編)
パッシブデザインなんかとは無縁です(☆☆☆)(契約後の変更:不可)
- 「自然を取り入れた家づくり」
- 「一流設計士が手掛ける季節ごとの日差しの角度の違いを計算した室温のコントロール」
なんかとは無縁と言っていい住宅メーカーだと思います。
こういったことに少しでも未練があれば契約はまだはやいかも?
総合的に判断して自分にとって一番のメーカーだと心の底から
思えるかどうかが大事
どこの工務店のこと言ってるのかしら
偉そうに言って、筆者が一番未練あるんじゃない?
チェックリスト(メンタル編)
家を建てない人生を想像しましょう(☆☆☆)(契約後の変更:不可)
- 家を建てなければもっと旅行できた
- 家を建てたから好きなことにお金が使えない
- 家を建てなければローンを負うことなく、もっと気楽で自由で楽しかった
筆者がこういうことを1ミリも考えないかと聞かれればそんなこともありませんが
家を建てたことが家族崩壊の第一歩なんてこともあるようなので
無理をした家づくりになってないかはしっかり自問自答しましょう。
家族で一枚岩になれていますか(☆☆☆)(契約後の変更:不可)
子どもがいて日常もあれば、家づくりに関して夫婦間で温度差があるのが普通ではないかと思います。
ご夫婦で意見が食い違ったときに
「なんか言い合うのも疲れた」
こんなふうになるときっと楽しくないので、元気はつけておきましょう。
まとめ
筆者的チェックリストにお付き合いいただきありがとうございました。
筆者は契約前にどれだけチェックできてたのやら
ひとつひとつに完璧に解答をだせなくても、一度じっくりと考えたという事実が将来納得感を与えてくれます。
最悪のケースをしっかり想定して楽観的に行きましょう。
それ災害対応時のこころがけよ